メンタルケア心理士 専門用語集 ち〜わ
適応機制
「防衛機制」ともいう。自己や外界などの間の葛藤を処理し、自我の安定が脅かされないように働く無意識のメカニズムのこと。
実際には問題を解決せず現実を歪めるため、一時的な適応を可能にするが、長期的には神経症などの不適応を引き起こすことがある。
統合失調症
脳内神経伝達物質であるドーパミンの分泌異常が原因ともいわれる精神病。主に10代〜30代頃の青年期に典型的症状が認められる病気で、妄想や幻覚などの陽性症状と意欲の欠如などの陰性症状があり、その病型は5つに分類される。統合失調症の多くは、精神病であるという意識に欠けていることが多く、治療が難しい。
補償
適応機制のひとつ。自分の欠点や劣等感を感じている部分に対して、他の部分で優越感を感じることにより心理的な安定をはかる。
マルファン症候群
遺伝子による先天性疾患のひとつ。水晶体異常による近視と、解離性大動脈瘤を合併する。長い四肢とクモ状の指を持つ。
メニエール病
回転性めまいに伴い、難聴と耳鳴りが起こる病気。明確な原因はわからないが、過労や過度のストレスが一因ともいわれている。
抑圧
フロイトにより提唱された自我の代表的な適応機制。苦痛となる願望や感情を意識から締め出す無意識の作用。
来談者中心療法
ロジャーズにより提唱された非指示的カウンセリング。人間には自ら成長できる力があると考え、クライアントが本来持ち得る治癒力を引き出すことを念頭に置くカウンセリングの手法であり、無条件の肯定や共感的理解が重要であるとされる。
ウイリアムソンによる「指示的カウンセリング」とは一線を画す。
リビドー
フロイトの提唱したあらゆる精神活動の根源となるエネルギーのこと。
フロイトは、生物の行動原理の本質を「種の保存」であると捉え、根源となるエネルギーはすべて性欲動であると主張した。